なみだいありー

書きたいこと

生命の神秘

みなさんあけましておめでとうございます!

 

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ところで新年になるとなにがおめでたいんでしょうかね、今年も生き延びたぞっていう生命の存続が祝福すべき出来事なのでしょうか。人間も動物なので個体の存続より種としての繁栄の方がより推奨されるべきことですよね。そう考えると懐妊に対して『おめでた』って表現を使うのは非常に理にかなっていますよね。

 

そんなことを考えながら『ゴブリンスレイヤー』を読んでいたのですが一つ疑問が生まれました。

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この世界のゴブリンって人間を繁殖目的で攫って子どもを産ませていますよね。ゴブリンと人間で生殖行動が行うことができるのはなぜなんだ・・・?

 

めちゃめちゃ基本的な話をしますが人間同士で生殖行動が行えるのは遺伝子が一致しているからですよね、犬に挿入しても馬に貫かれてもウニに精子をぶっかけても繁殖することはありえません。人間はサルから進化しましたが人間の染色体は23対、チンパンジーの染色体は24対なので進化の分岐が非常に近くに位置する動物同士でも生殖は行えません。じゃあなぜゴブリンと人間で生殖が可能なのか?

 

この疑問を解決すべく思考していましたが一応2種類の解答を思いつきました。

 

①地球とは生殖のトリガーが違う

魔法が存在する世界なので地球の基準では考えられない理屈が通るのかもしれません。染色体など関係なく卵子精子が会合すれば生殖が成立するのかもしれませんね。ファンタジー世界だと種族の垣根を越えてハーフエルフだとかハーフ馬人だとかがいるのもよくみかけるのでそういうもんなんですかね。

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ただこの理屈だと半貝人とか馬と亀のハーフとかもありそうなんですが見たことないですよね。そういう区切りも都合よく分けられてるんでしょうか、なんでもありだなファンタジー

 

②ゴブリンは人間の亜種である

もう少し地球に準拠した理論で考えると、ゴブリンと人間とは人とチンパンジーとのそれほど遺伝的に離れていなくって、黄色人種と黒色人種の差みたいなもんなんじゃないのかなと。

アメリカ大陸に上陸したコロンブスが人間で原住民族がゴブリンと置き換えるとしっくりくるかもしれませんですが、ただ文明レベルの差が激しいだけ生物的にはほぼ一緒なのではないかと。

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白色人種と原住民族との対立もいまだに根深い問題ですからね、倫理観という概念さえ薄そうなファンタジー世界では人間とゴブリンとの和解なんて夢のまた夢なんでしょう。

 

さて、これで結論が出せればよかったんですがゴブリン亜人設を通すには避けて通れない問題があります。それは出産周期の差です。人間は受精から大抵37~41週で出産となります。しかしゴブリンは受精から1か月弱で出産というのが基本です。人間で1か月弱で出産なんて事態になったら未熟児で済むレベルの話じゃありません、いくら魔法があるといったってゴブリンにそんな超未熟児を育てられるノウハウがあるとは到底考えられません。

この問題を解決する結論が出ました。

 

③ゴブリンは寄生型繁殖を行う

イメージするのは『エイリアン』です。

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エイリアンの場合は母体がフェイスハガーを産んでフェイスハガーが宿主に卵を植え付ける二段階寄生でしたが母体とフェイスハガーを同一とするのがゴブリンだと考えましょう。するとですね、繁殖行動の対象である宿主は一定の大きさがあればよいということになります。

宿主が人間であってもその生殖機能を用いるわけではなく栄養と胎内に酷似した環境さえあればよいので生殖周期が1か月というのも実現できます男性の場合は胎がないので繁殖できない、というわけですね。ゴブリンの雌はその生殖パターンに対応できる生態をしていると考えれば存在価値も生まれます。

エイリアンは宿主に応じてその身体的特徴の一部を引き継いで生まれることもあります。ゴブリンも似たような生態であればより力強く、賢く、繁殖能力の高い個体に突然変異する割合は人間のそれとは比べ物になりません。

ゴブリンスレイヤーさんの「世界の危機はゴブリンを見逃す理由にはならん」などといったセリフもいつかゴブリンこそが人間優位の世界の危機となりえるかもしれないという考えからのものかもしれません

 

以上、ゴブリンから見る生命の神秘についての考察でした。

読んでくれてありがとうございました、今年もなみだいありーをよろしくお願いします。