黒の世界からの警告
24時間365日いつでもこんにちは!うるうるです!
ブラック研究室(推定)に配属された人たちのTwitterでの挙動を見ていると一つ間違えば私もこの状態になっていたのかと思うと恐怖で体が震えます。ブラックバイトだ、ブラック研究室だとブラックという概念の広がり方には日本の闇を見ているような気分になりますね…。
ブラックという言葉の原点にはブラック企業というものがありますよね。
過労死に陥るまで社員を働かせる、残業しても残業代は出さない、仕事の内容に給与が見合っていない、本来の自分の業務とはかけ離れたことをやらされるのに何の補填もない、休日でも出勤させるし有給休暇を消費できるなんて夢のまた夢、といった要素を一つまたは複数持った企業のことを指してブラック企業と呼ぶのでしょう。
高度経済成長期の業績を経済成長の滞っている現日本において昔のやり方のままで今でも実現できると本気で信じ込んでいる経営陣の脳みそは20年前のまま何も変わっていないのでしょうか。
っと脇道にそれましたが、今回の話題はそのブラック企業らしきものに就職した私の友人の経験談です。貴重なインタビュー内容です、あなたの人生の糧になることを願います。
登場人物
うるうる(以下うると表記)
ブラック企業勤めの友人(以下Bと表記)
ホワイト企業勤めの友人(以下Wと表記)
ブラックLv.1
うる「どうよ、実際に就職してみての感想は」
B「うちの会社マジでブラックだった。働いてみてよくわかった」
W「やっぱり朝から晩まで忙しいの?」
B「朝は8:45始業で、17:00就業ってことになってる」
うる「それだけ聞くと研究室より優しいな、で実態は?」
B「新入社員は始業の30分前に出社して掃除をしなきゃいけない、サボると人格否定レベルで怒られる」
W「その時間の給料は?」
B「出るわけないだろ」
うる「まぁ研究室も無給やし似たようなもんか」
W「新人研修は?いつやるのさ?」
B「終業後、つまり17時から2時間やる」
うる「すると強制2時間残業か。初めやししゃあないのか」
B「いや、そのときは無給。タイムカード切ってから研修が始まる」
うる・W「...?」
B「で、研修が終わってから残業で片付いてない仕事をやる」
うる「すると帰るのはいつになるんだ?」
B「22:00くらいかな…」
W「えっと、その時間は残業代出るんだよね?」
B「出るぞ、月40時間までなら」
うる「それを超えると?」
B「めちゃくちゃ怒られるし、給料も出ない」
W「じゃあ40時間超えた月は次の日に仕事大量にやらなきゃいけないのかあ」
B「次の日に仕事を残すとアホ程怒鳴られる」
W「は???」
うる「じゃあどうすんの?サビ残?」
B「同僚と一緒にタイムカード切ってから残業してたら上司からそういうことをすんなって注意された」
うる「詰んでね?」
W「40時間超えて残業すると怒られる、仕事を残すと怒られる、サビ残しても怒られるってどうすんの?」
B「勤務時間中に仕事終わらせろって注意を受けながらサービス残業するしかないが?」
うる「働いてんのは事実なんだからタイムカードそのままで残業時間分給料もらえばいいんじゃないの」
B「もうタイムカードそのままにしてんだよ、でしっかり計算すると月80時間とかいってんのよ、でも振り込まれるのは40時間ぶんなんだよ」
W「消えた40時間は?」
B「働いてないことになってる」
うる「同僚とか上司とかどうなってんの?」
B「俺より遅くまで残ってる人も俺より早く帰る人もみんな残業40時間なんだ」
うる「不思議なこともあるんだなぁ…」
ブラックLv.2
B「朝礼が毎回めんどくさいんだよなぁ」
W「うちも朝礼あるよ、点呼と連絡事項とビジネス教訓読み上げるわ」
うる「ビジネス教訓?」
W「私たちの笑顔でお客様も笑顔に、とかそういう感じのやつ。日替わりなんよ」
うる「Bの朝礼は?どんな感じなん?」
B「点呼取って、連絡事項伝えて、ビジネス教訓みたいなやつを叫んで、社歌を歌う」
うる「歌を歌うんか、それは面倒やな」
B「で、そのあとに会長のありがたい話が始まる」
うる「毎回?」
B「毎回、長いし意味が分からんしメモをとれって強要してくる」
W「めっちゃめんどくさいじゃん」
B「しかも、会長と社長が仲が悪くて会長がメモをとれっていっても取らなくて『メモをとらんかぁぁああ!!』って朝礼の時にブチ切れだしたこともある」
W「雰囲気最悪じゃん」
うる「社長はまともなんかな?」
B「会長の独裁に不満を持ってるらしい」
W「会長が隠居したらなんか変わるんじゃない?」
うる「どうせ株式の数十%握ってるから口出すやろ」
B「上位層は会長の親族で固まってるから無理なんじゃないかな…」
ブラックLv.3
B「新人研修にさ、日本経済新聞の読み方を教える時間があるんだよ」
うる「詳しく聞かせてくれ、何一つ意味が分からない」
B「まず入社したときに日本経済新聞を取っているかを聞かれて、この業界でやっていくには新鮮な情報を取り入れる必要があるから日本経済新聞の購入を勧められるんだ。新聞なんかとってもどうせ読まないから断ろうとしたんだけど必須みたいだし、新聞屋と結託してるのか無理やり買わされた」
W「聞いたことないブラック企業情報出てきたんだけど」
うる「そんなん解約すればいいやんけ」
B「会社を通して購読してるから契約解除すると会社に情報が行くらしい」
うる「囚人か?」
W「で、読むの?」
B「読んだことない。そんなんに時間使いたくなくてポストから回収もせずに放置してたらいっぱいになって入らなくなって新聞配達の人に『読まないんだったら取るのやめたらどうですか?』って言われた」
うる「俺でも言うわ」
B「そういえば似たような話があってさ、会長が本を出しててある月に持ってない人は買ったらどうですか?って朝礼で言われてさ、買う人は課長に言うらしいんだけど、いらないじゃん」
うる「もうオチが読めたわ」
B「その月末に課長から『Bくん、この本買わないの?みんな買ってるんだけど』って言われた」
W「なんて題名?」
B「××××」
うる「今、楽天で検索したらレビューが☆1.2だったんだけど」
W「1円で買えるじゃん」
B「俺、1500円出したんだけど…」
ブラックLv.卍
うる「初任給で親孝行とかよく聞くじゃんね、なにしたん?」
W「親に欲しい家電聞いて買ったのと花を贈ったね」
B「それに関して聞いてもらいたい話がある」
うる「まだなんかあんの?」
B「GW前の新人研修のときに会長が今まであなたたちを育ててきた親に孝行をしなさいって繰り返し言ってたんだよ」
W「割と普通の話じゃない」
B「で、GW後に行った親孝行の内容をA4用紙1枚にまとめて提出しろって言ったんだ」
うる「小学生?」
W「小学生でもやらないでしょ…」
B「それでさ」
うる「ちょっと待ってくれ、それを提出してどうするんだ?読むの?会長が?」
B「課長に提出する。すると、こうした日本語で書いたほうがいいんじゃない?とかリテイクを食らう」
W「もっとする仕事あるでしょ」
B「孝行したの俺で、俺の視点で心込めて行った行動なのに外部の親戚でもないやつに文章直されてさ、最終的に俺の書いた文章とだいぶ違ってて、誰の孝行なんだって感じ。」
うる「課長はそれ読んでどうすんだよ」
B「課長、部長、相談役、社長みたいに偉い人のところに順番に回されてみんな読むみたい」
うる「はよ潰れた方が世の中のためになるんじゃないか???」
W「うちも小学生の感想文読んで給料もらいたいわぁ」
B「GW後に全員分提出された後に会長がさも俺が言ったからみんな親に孝行したみたいな言い方で恩を着せようとしてくるんだよ、俺は初任給貰ったあとにすぐ親を料亭に連れて行ったのに」
うる「絶望のフルコンボやめてくれ」
世の中には奇想天外な出来事がたくさんありますね。
私は就職活動頑張ってこんな企業には引っかからないようにしようと強く、強く決意しました。
私たちのサークルも次から不祥事起こしたら、のんけブログ音読した後にココドラガーデン読ませてA4用紙一枚に感想文まとめて提出させるようにしましょう。